写真家の大沼英樹さんは桜前線とともに南から北へ移動しながら、全国の桜と、桜を愛でながら春を楽しむ日本人の情景を10年以上にわたって撮影し続けています。
2011年の春、3月11日の東日本大震災に胸を痛めながら桜を追いかけた大沼さんは、東北地方で大きな被害に遭い傷つきながらも懸命に咲く桜に、どんなに困難な状況でもそこから立ち上がろうとする希望を見出しました。
今回の展覧会では、全国の桜の樹の下にある私たちの暮らしの物語を写したほのぼのとした「お伽噺桜(おとぎばなしざくら)」と、大震災後の東北の春を撮影した逞しい「千年桜」、そして被災から1年後の忘れえぬ「千年桜」を合わせて展示します。入学式や新生活のスタート、お花見など日々の暮らしの中にある穏やかな春の風景と、大震災に見舞われながらも懸命に咲く桜をとおして、日々の平和と私たちの暮らしを見つめ直す機会となれば幸いです。
(本展DMより)
■2012年11月3日(土・祝)〜12月4日(火)
10:00〜18:00
11月26日(月)、11月27日(火)は休館
■調布市文化会館たづくり 1階展示室
〒182-0026 東京都調布市小島町2-33-1
TEL 042-441-6150
■スライド&トーク(入場無料・当日先着順)
11月3日(土・祝)
14:00~15:30(30分前会場)
調布市文化会館たづくり12階大会議場
演題「故郷桜」 定員100名
■ギャラリートーク(入場無料・当日先着順)
11月4日(日)
13:30~14:30
調布市文化会館たづくり1階展示室
展覧会の作品について撮影過程などをお話いたします。
定員30名